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 澄心論ちょうしんろん
一巻
  • 裳75(『少室逸書』)
  • スタイン2669(「鈴木大拙全集」二)、3558、4064
  • ペリオ3434、3777
約650字の短篇。禅定の方法とその要点を述べる。題名を「証心論」とするものもある。初期禅宗の綱要書の一つ。巻首の一部が『楞伽師資記』の道信の章に、古時知愍禅師の訓語として引かれ、延寿の『宗鏡録』巻百は、「智者大師与陳宣帝書」として首尾の部分を引く。関口真大の『達摩大師の研究』は、これによって天台智顗の前期時代の作品とし、円仁の『日本国承和五年入唐求法目録』に「天台大師答陳宣帝書」とあるに相当するものと論ずる。佐藤哲英の『天台大師の研究』は、わが吉水蔵に伝える別本を紹介している。 (禅籍解題 41)



 Last Update: 2002/11/01