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 伝法宝紀でんほうぼうき
一巻
  • ペリオ2634(正蔵85)、3858、3559(「禅の語録」2)
京兆杜朏の編、開元(713-41)初年に成る。禅宗の由来をのべ、達摩より神秀に至る七人の祖師の伝を列ねる初期禅宗史書の一つ。はじめ、矢吹慶輝の『鳴沙余韻解説』で紹介されたが、この写本は達摩の章までの断欠であった。完本は、昭和11年に神田喜一郎が発見し、『敦煌秘籍留真』(昭和13年)と「伝法宝紀の完帙に就いて」(『積翠先生華甲寿記念論纂』、昭和17年)に添えた写真により、白石虎月が『続禅宗編年史』の付録として、はじめてそのテキストを校刊、柳田聖山『初期の禅史1』(「禅の語録」2)に至って、それらの成果がまとめられた。 (禅籍解題 47)



 Last Update: 2002/11/01