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仏説法王経
(
ぶっせつほうおうきょう
)
(首欠)
日30、鹹26、淡36
スタイン2692(正蔵85)
尾題具存。心性の本空無住なるを説く。唐代初期の偽経の一つ。『開元釈経録』十八の疑惑再詳録の部に掲げる。禅録では、『百丈広録』や
『宗鏡録』
に引くほか、白居易の「与済法師書」(『文集』四十五)に方便を用いずただちに真実を明かす立場の例としてこの経文を引いている。百丈の引用はわが道元の『正法眼蔵』仏性に踏襲されて、仏性論の根拠となる。別にチベット訳の存在も知られる。
(禅籍解題 64)
Last Update: 2002/11/01