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 妙理円成観みょうりえんじょうかん
三巻 大通禅師神秀撰
高麗義天の『新編諸宗教蔵総録』一に、『大華厳経』に関するものとして、「疏三十巻」とともに神秀述とせられていたもの。近頃、韓国の金智見が高麗均如(923-73)の著作中よりその断片を発見し紹介した。かつて、『宗鏡録』九十八に神秀禅師云として引用されていたものもその中に含まれる。いまだ全貌を知りえないが、すべて、実叉難陀訳の『新華厳経』による注釈のようである。高麗均如の著作は、次の四部が海印寺版大蔵経の補版中に含まれていて、大屋徳城の「朝鮮海印寺経板攷」(『鮮支巡礼行』付録)に報告がある。
  • 十句章円通鈔 二巻
  • 旨帰章円通鈔 二巻
  • 三宝章円通記 二巻
  • 釈華厳教分記円通鈔 十巻
(禅籍解題 89) 


 Last Update: 2002/11/01