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 万善同帰集まんぜんどうきしゅう
三巻 正蔵48
永明延寿の撰。禅教一致の立場から書かれた一種の仏教概論。仏法修行の道は各宗各様であるが、畢竟は一心を離れず、衆善は実相に終帰すると言い、『華厳経』『起信論』等によって、性起と円具の説を展開しつつ、頓悟漸習の次第法門を設けて、大菩提心としての万善万行を包容し、百十四条の問答によって、巧みに諸宗の教義を体系化する。現在のものは、熙寧五年(1072)に書かれた沈振の序があり、巻尾に宣徳四年(1429)の子徳儀の重刊の跋、および成化十四年(1478)如巹の跋を載せ、さらに「永明寿禅師垂誡」一篇を付録している。 (禅籍解題 135)


 Last Update: 2002/11/01