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 隆興仏法編年通論りゅうこうぶっぽうへんねんつうろん
三十巻 続蔵2乙-3
石室祖琇の編。後漢孝明帝の求法より五代末に至る編年体の仏教通史。列朝ごとに編者の評論がある。隆興は、南宋の第二主孝宗即位の年号で、その元年は大慧宗杲(1089-1163)の遷化に当る。編者は暗に当代禅宗の源流を示さんとしたらしい。目録一巻、本文二十八巻のほかに、聖宋御製として太宗ならびに真宗の「新訳三蔵聖教序」と、仁宗の「天聖広灯録序」、徽宗の「建中靖国続灯録序」を付す。日本では、宋版を覆刻した五山版のほか、数次の開版を見るが、中国では元代に念常の『仏祖通載』に含み込まれて、ついにその流行を断つ。 (禅籍解題 143)


 Last Update: 2002/11/01