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 虚堂録きどうろく
十巻 正蔵47、続蔵2-26
  • 虚堂和尚語録(正和癸丑、宗卓刊)
南宋末の禅僧、虚堂智愚(1185-1269)の語録。参学妙源等の編集で、前録七巻に嘉興府興聖禅寺より径山万寿寺に至る十会の上堂と、法語、序跋、真讚、普説、頌古、代別、仏祖讚、偈頌等を収め、続輯三巻に後録を補遺し、咸淳五年(1269)に福州鼓山で刊行したもの。あたかも入寂の年であるが、生前のことである。虚堂は、大応国師南浦紹明の師に当るので、語録は出版と同時に日本に伝わり、さらに宋版に漏れた作品と「行状」を合わせて覆刻される。中世日本の臨済宗でもっとも広く読まれた語録の一つで、無著の『虚堂録犁耕』三十巻は、それらの成果のすべてを集大成している。「国訳禅宗叢書」二−六・七・八にも収める。 (禅籍解題 208)


 Last Update: 2002/11/01