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 宗門統要しゅうもんとうよう
十巻 東福寺、東洋文庫蔵宋版
建谿沙門宗永の編。代表的な公案と拈古の集成。「宗門統要集」ともいう。はじめに本然居士鄭諶が、紹興五年(1135)に丹丘天寧の六和堂で撰した重刊の序あり、ついで大覚世尊釈迦文仏より、南岳下十一世、青原下十世に及ぶ仏祖の機縁と諸禅師の拈提を集大成し、末尾に皇子魏王が淳熙六年(1179)五月に撰した跋がある。魏王は、同じ年に『六学僧伝』三十巻の末にも跋を書いている。ただし、元の清茂が続集した本に収める耿延禧の序は、右に先立つ紹興三年の作であり、このときすでに予章の李氏が鏤板したものが兵火で焼けたのを莆陽天寧の慧沢が重開したとするから、宗永の編集は、さらにそれ以前のことであったらしい。 (禅籍解題 226)


 Last Update: 2002/11/01