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一巻(四巻に分つものもある) 続蔵2乙-8、「国訳禅宗叢書」1-6 |
南宋の希叟紹曇(無準師範の嗣)の撰。宝祐二年(1254)に成る。初祖菩提達磨より五家の各派に至る祖師七十四人の略伝を掲げて、各派の宗風の綱要を明らかにし、四六文による賛頌を付す。つとにわが国に伝えられて、貞和五年(1349)に春屋妙葩が天竜寺の雲居庵で刊行し、五山時代より江戸時代に及ぶ僧徒の愛読書となり、詩文の手本とせられて多くの注釈書が作られた。東陽英朝および竜渓の『鈔』、大圭の『臆断』、道忠の『五家正宗賛助傑』二十巻などはその代表作。 (禅籍解題 236) |