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 江湖風月集ごうこふうげつしゅう
二巻 和刻本
南宋の松坡宗憩(無準師範の嗣)の編とされる、宋末禅僧の詩偈選集。現在流布する『新編江湖風月集略注』は、およそ七十二家二百六十一首を収め、わが東陽英朝の注を付す。題名の江湖は諸方の叢林をいい、遍参と開悟の心境を自然風月に託して歌う作品の意である。至元二十五年(1288)に、千峰如琬が跋を付し、わが嘉暦三年(1328)に、清拙正澄が開版しており、五山より江戸時代を通じて、義堂周信の『貞和類聚祖苑聯芳集』などと並んで、作詩の典型とされた。ただし、編者については問題があり、別に『江湖風月全集』と呼ぶものがある。 (禅籍解題 238)
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 Last Update: 2003/02/21