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 禅苑蒙求ぜんえんもうぎゅう
三巻 続蔵2乙-21
金の錯庵志明の撰、正大二年(1225)に成る。禅宗事典の一つ。「禅苑瑶林」ともいう。初学者のために、禅宗の公案五百余則を選び、李瀚の『蒙求』に倣って四字対句の韻語によって分類したもの。のち、宝祐三年(1255)にこれを刊行した玉渓は、燕京大万寿寺の雪堂徳諫に請うて一則ごとに注を加えて、出典及びその意義等について解説せしめている。巻首に樗軒居士、閑居士、竜山居士等の序があり、当代の関心をものがたる。また、別に『禅苑蒙求拾遺』一巻があり、同じ形式で百四十余則の公案を収めているが、編者、年代ともに明らかでない。 (禅籍解題 248)


 Last Update: 2002/11/01