羅什訳の本文に、唐宋五家の注釈を付したもの。最後の一家は、本書の編者である。明の嘉靖四年(1525)、慈悲山深源寺で刊行された。
- 双林傅大士賛
- 六祖大鑑禅師口訣
- 圭峰密禅師纂要
- 治父川禅師頌
- 予章鏡禅師堤綱
- 涵虚堂得通説誼
これら五家の注は、古来それぞれ単行せられ、すべて続蔵1-38に収めるが、早くより朝鮮に入ったらしい。五家の注を集めたのは、涵虚堂得通己和で、巻首に永楽乙未(1415)の序がある。この書は、喜靖以後たびたび開刊せられ、近くは1967年に釈宝山の発願により仏教社会奉仕会で重刊したものがある。 (禅籍解題 298)
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