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五山文学研究室

「五山文学データベース」公開について

 今回、『五山文学全集』(思文閣出版)第一巻から第四巻までに含まれる全テキストデータを公開する。

 本全集は、もと明治三十八年から裳華房書店(東京)によって『校訂・五山文學全集』として順次刊行されたものが、昭和十年から十一年にかけて、帝国教育会出版部より再刊され、さらに昭和四十八年に思文閣出版より復刻(平成四年再版)されたものである。

 入力にあたっては、現在その版権を所有する思文閣出版のご快諾を得、公開についても全面的協力を得ることができた。まずそのことに甚深の謝意を表する。

 もとよりデジタルデータベースは不完全なものであり、誤植は避け得ないし字形の違い等にも厳重な注意は払われていない。

 従って、本データベースも他のそれと同じように、常に原テキストとの対照を必要とするのも自明のことである。そのことをご了解の上、ツールとしてご利用いただければ幸甚である。今回の無償公開はデジタルデータと原テキストとの良好な補完関係の優れた実例の一つになり得るものと信じる。

 今回公開するデータは校正前の生テキストのままである。いずれ、本文内の不備や誤字の訂正を加えて、タグを入れたテキスト(XML形式等)に変更する予定である。

 また、その資料価値の重要性から、本来ならば画像データも対照し得るデジタルアーカイブを構築したいところであるが、ここに収められている資料類の原本参照は現在では極めて困難な状況になっているので、これは断念せざるを得なかった。

 ともあれ、日本史上の重要な文化遺産である五山文学の各方面からの研究が、今一度隆盛期を迎えることを強く願うものである。

    平成十五年二月十七日
花園大学国際禅学研究所 所長 沖本 克己  


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 Last Update: 2003/02/17