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五山文学研究室

五山文学全集 収録語録解題及び著者略伝





 『松山集』(龍泉令淬)
一巻 『五山文学全集 第一巻』所収

聖一派。龍泉令淬(?〜1364)
虎關師錬に嗣ぐ。俗は後醍醐天皇皇子。東福寺に虎關師錬の室に入り僧童となり、その後、虎關に就いて剃髪出家す。

至る処、虎關に随侍し、諸方面の学問を習得する。山城楞伽寺・三聖寺(諸山)・尾張眞福寺・山城圓通寺・筑前承天寺(十刹)・京都萬壽寺(五山)に住す。貞治三年(1364)十二月十一日示寂。

虎關の『元亨釋書』入蔵に尽力し、また虎關の年譜『海藏和尚紀年録』を撰す。本集はその詩文集である。

『松山集』は、玉村竹二『五山禪僧傳記集成』P.724によると、自筆稿本が東福寺靈源寺に蔵される(重要文化財)。『五山文學全集』巻一にも収められるが、自筆本に比べて内容は少ないとある。他に、東京大学史料編纂所に東福寺靈源寺蔵本写がある。


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 Last Update: 2003/03/28