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五山文学全集 収録語録解題及び著者略伝 |
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『明極楚俊遺稿』 『夢窓明極唱和篇』 （明極楚俊） |
| 『明極楚俊遺稿』二巻、『夢窓明極唱和篇』一巻 『五山文学全集 第三巻』所収 |
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燄慧派。明極楚俊（1262〜1336）。佛日燄慧禪師。
虎巖淨伏に嗣ぐ。元慶元府昌國の黄氏の子。宋景定三年（日本弘長二年‐1262）生。 虎巖淨伏・止泓□鑑に参ず。金陵の奉聖寺・瑞巖寺・普慈寺・婺州の双林寺に住す。徑山寺・靈隱寺・天童寺・淨慈寺を歴遷する。 天暦二年（日本元徳元年‐1329）来日。渡来の竺仙梵僊と帰朝の天岸慧廣・物外可什・雪村友梅が同船。他に明極の法嗣にして俗姪の懶牛希融も一緒に渡来した。 建長寺・南禅寺・建仁寺に住す。別に摂津に廣巖寺を開創す。建武三年（1336）九月二十七日示寂。『明極楚俊語録』二巻があり、夢窓及びその徒と明極の徒が唱和した詩軸『夢窓明極唱和篇』等がある。『五山文學全集』所収『明極楚俊遺稿』は『語録』より「住山録」「佛事法語」を除いたものである。 『明極楚俊語録』は、室町時代（五山版）刊本（2巻2冊）が、東洋文庫岩崎文庫（「明極禪師建長禪寺語録」）・成簣堂文庫・兵庫廣嚴寺・兩足院に蔵される。他に、東京大学史料編纂所に、兵庫廣嚴寺本写（5冊）があり、写本が、内閣文庫（5冊）に蔵される。 『夢窓明極唱和篇』は『新纂禪籍目録』『國書總目録』共に『五山文學全集』所収とのみ記す。 『明極楚俊語録』に所収の夢堂曇噩撰『佛日燄慧禪師明極楚俊大和尚塔銘』は『續群書類從』9輯下にも所収。 『五山文學全集』は、上村觀光「明極楚俊遺稿解題」によると、「『大永五年乙酉九月廿七日。遠孫比丘永洙置之』の奥書のある謄本に據りて」とあり、大永五年は1525年であるが、いかなる本によったかは不明。 |
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