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五山文学研究室

五山文学全集 収録語録解題及び著者略伝





 『不二遺稿』 (岐陽方秀)
三巻 『五山文学全集 第三巻』所収

聖一派。岐陽方秀(1361〜1424)
靈源性浚に嗣ぐ。法諱は初め道秀、のち一時生秀ともいい、さらに方秀と改めた。道号は初め岐山、のち岐陽と改めた。地名は琴川。讃岐(恐らく琴平)の人。俗姓は佐伯氏。正平十六年(1361)生。

讃岐道福寺・普門寺・東福寺・阿波の慈圓寺・天龍寺に住す。應永三十一年(1424)二月三日示寂。著述には語録詩文集『不二遺稿』(一名『琴川集』)三巻の他に、典籍の注釈として『碧巖録不二抄』『中峰廣録不二抄』『學庸科文』『禪林僧寶傳抄』がある。

『不二遺稿』は、明應5年(1495)写本が東福寺に蔵され、東京大学史料編纂所に、その東福寺蔵本写がある。

『五山文學全集』は、上村觀光「不二遺稿解題」によると、寛政8年(1796)の謄写本を底本とする。


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 Last Update: 2003/03/28