学聖 無著道忠禅師

(1653~1744)

 

照冰堂、葆雨堂と号す。但馬の人。出石で出家、のち妙心寺龍華院の竺院祖門に養育され、龍華院の後嗣となる。宝永4年、55歳で妙心寺に住す。正徳4年、再住。さらに、享保7年、69歳で三住した。
翌年、龍華院に隠退、以後、精力的に執筆活動を開始し、延享元年、92歳で示寂するまでに、374種、911巻の著作を撰述した。その著作は、経典・祖録の注釈、史伝の考証、禅語の考証など多岐にわたる。日本禅宗史を代表する学僧であり、その学問水準は今なお高く評価され、禅学のみならず、東洋学の分野からも注目を集めている。

参考文献:
『学聖 無著道忠』(飯田利行著 (財)禅文化研究所)

「無著道忠の学問」(柳田聖山)