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『織田仏教大辞典』の索引データを編集するに当たって
阿部 理惠

 ■ 作業内容
『織田佛教大辭典』巻末の「發音索引」を元に入力された「見出し語」と「頁数・段数・行数」のデータに、読み仮名と単語の種類を入力し、さらに入力に誤りがないか、校正を施した。



 ■ 作業手順

  1. 「發音索引」は、一見しただけで、明らかな誤字・脱字があることが分かったので、まず「發音索引」自体に校正を施した。「發音索引」をコピーし、本文とつきあわせて誤字・脱字等を訂正した。同時に、本文に記載されている単語の種類を記入していった。
  2. 訂正を施した「發音索引」のコピーを元に、データに読み仮名と種類を入力し、見出し語、頁数などに入力ミスがあれば、それを訂正した。
  3. 入力と訂正の終わったデータを元に、一語ずつ本文にあたって校正を施し、間違いがあれば訂正した。あたった単語については本文にチェックを入れ、索引から漏れている単語を抜き出し易いようにした。
  4. 索引から漏れている単語を抜き出し、入力した。このデータをプリント・アウトして校正した。
  5. すべてのデータをプリント・アウトし、見出し語、読み仮名に入力ミスがないか、もう一度確認した。
  6. 複数の読み方ができるものについて、索引から抜けている方の読み仮名を追加入力した。



 ■ 問題点とその解決

  1. 「發音索引」自体に誤字・脱字が多かった。特に頁数・段数・行数の間違いが多く、その単語が本文中のどこにあるのかを探すのに苦労した。ほとんどの間違いについては、同じく巻末に付されている「畫引索引」によって補えたが、一部、どうしても見つからない単語があった。これらについてはいったんデータから外したが、最終的に索引から漏れている単語を拾う段階で補えた。
  2. 読み仮名について索引と本文での統一性が見られず、入力する際に迷う単語がかなりあった。例えば「――三昧」という語について、索引では「――ざんまい」と読み、本文では「――さんまい」と読んでいる。他の箇所では逆に、索引で「――さんまい」、本文で「――ざんまい」となっており、その区別の基準がはっきりしなかった。索引の性格上、いろいろな読み方があった方が便宜が図かれるため、できるだけ、両方の読み方を入れておいた。
  3. 読み仮名については説明文の最後に、種類については説明文中に「又」として、見出し語と違う読み、種類が記載されている場合があった。これに関しては、できるだけ拾い出して入力したが、完全には拾い出せていない。
  4. 本文の見出し語自体が間違っているという例も、少しではあるが、見られた。これは単純に、印刷の際、間違った活字を拾ったためと思われる。読み仮名や説明文に照らして明らかに間違っているものについては、正しい漢字を入れたので、索引から本文にあたる際、目的の単語にすぐに行き着けない場合があるかもしれない。
  5. 「發音索引」は、基本的に現代仮名遣いでアイウエオ順に並んでいたが、一部、順番が間違っていたり、旧仮名遣いと現代仮名遣いの両方の読み方を採用したため、見出し語が2つ掲載されているものがあった。重複しているものについては、最終的に1つに統一した。逆に索引から漏れている見出し語もかなりあることが、校正を進める段階で分かったので、これらは追加入力した。
  6. 見出し語の「種類」についても、誤りがかなり見られた。多くが単純な活字の拾い間違いであったが、そうでないものも少なからずあった。例えば、同じ単語が、「本項」と「附項」という形で、本文中に2箇所以上、出てくる場合があるが、本来同じ語であって種類も同じでなければならないのに、そうなっていない所があった。これに関しては、その両方の種類を記載した。しかし、どちらかが明らかに間違いであると思われた場合、正しい方のみを記載した。

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  Last Update: 2003/02/21