福州鼓山の頤蔵主が、唐宋の古尊宿二十家の語録を四冊にまとめて刊行したもの。編集刊行は紹興8年(1138)より同14年までの頃と見られる。これら二十家は後に明蔵本『古尊宿語録』48巻のうちに継承される。
- 池州南泉普願和尚語要、投子和尚語録、睦州和尚語録、趙州真際禅師語録 以上第一冊
- 汝州南院顒和尚語要、汝州首山念和尚語要、汝州葉県広教省禅師語録、潭州神鼎山第一代
禅師語録、并州承天嵩禅師語、石門山慈照禅師鳳巌集 以上第二冊
- 舒州法華山挙和尚語要、筠州大愚芝和尚語録、雲峰悦禅師語録、袁州楊岐会和尚語録、潭州道吾真禅師語要 以上第三冊
- 大隋神照禅師語要、子湖山第一代神力禅師語録、鼓山先興聖国師和尚法堂玄要広集、襄州洞山第二代初禅師語録、智門祚禅師語録 以上第四冊
頤蔵主が右の二十家の語を刊したのち、淳熙戊戌(1178)に至って同じ鼓山の徳最が各冊の巻首に祖師の小伝を加えるが、このときさらに次の二家が加わる。
また、鼓山の『古尊宿語要』二十二家は、咸淳丁卯(1267)に覚心居士魏氏によって杭州で再刊され、巻首に径山の物初大観が総序を加えてその事情を述べ、『古尊宿語録』と呼ばれることとなる。このとき、さらに次の五家もしくは六家が加わって、すべて22冊となる。
- 鎮州臨済慧照禅師語録、雲門匡真禅師広録、舒州竜門仏眼和尚語録、宝峰雲庵真浄禅師語録、東林和尚雲門菴主頌古
|