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 最妙勝定経さいみょうしょうじょうきょう
一巻
  • 旧旅順博物館蔵敦煌本
禅定のすぐれた功徳、特に滅罪の功について説く。六朝の偽経の一つ。隋代の『法経録』に偽惑とするが、南岳慧思は、青年時代にこの説によって禅に入ったという(『続高僧伝』17)。天台智顗の著述をはじめ、『法苑珠林』『宗鏡録』などに引用がある。昭和19年に関口真大が発見し、「浄土学」22−3輯(昭和25年)に本文を校刊、のちに『天台止観の研究』に付録した。なお、この経にはチベット語への重訳があり(otani. no.805)、その流伝については、『金剛三昧経』とともに今後の課題となろう。 (禅籍解題 66)



 Last Update: 2002/11/01