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 聖冑集しょうちゅうしゅう(断片)
 
  • スタイン4478(「仏教史学」7-3)
約114行を存す。『聖冑集』は、『宝林伝』につづく唐代禅宗史の一つで、光化2年(899)に華岳玄偉禅師が全五巻を編したと伝う。『唐書芸文志』には「真門聖冑集」といい、『大蔵経綱目指要録』には「玄門聖冑集」と呼ぶ。聖冑は、梁の武帝が達摩に贈ったという諡号。これまで『祖堂集』『伝灯録』がその説を承けたことが知られるのみで、失われていた本文の一部がスタイン本に見え、さらにこれにもとづいて金刻大蔵経のうちより見出された『宝林伝』巻二の本文も、その一部であることが確認された。また、これに関連するものとして、スタイン2144、ペリオ3913、鹹29などに「金剛峻経金剛頂経一切如来深妙秘密金剛界大三昧耶修行四十二種法経作法威儀法則大盧遮那仏金剛心地法門秘法戒壇法儀則」がある。 (禅籍解題 74)



 Last Update: 2002/11/01