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 北山録ほくさんろく
十巻 正蔵52
梓州慧義寺神清(霊庾と号す)の撰。元和元年(806)に成る。「北山参元語録」または「北山参玄語録」とも言う。儒仏道三教一致の立場から、世界の形成、聖人の出世、法籍の出現等、十六項目に分って、中国の社会の成立ち、思想の変遷等について論じたもの。論中、禅宗の伝灯説(『歴代法宝記』の説)を攻撃するところは、のちに契嵩などから反駁を受けたものが多い。現存のものは、熙寧元年(1068)の沈遼の序と、丘濬の後序があり、また全篇に亘って、西蜀の草玄亭沙門慧宝が注を付している。慧宝は、おそらくは北宋初期の人である。従来、逸書とされたが、1921年に宋本によって覆刻を見る。
                ┏保唐無住
                ┃
五祖弘忍━智詵━処寂━浄衆無相━╋浄衆神会
                ┃
                ┗神清
(禅籍解題 93) 


 Last Update: 2002/11/01