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 頓悟入道要門論とんごにゅうどうようもんろん
二巻 続蔵2-15
前半は別に金沢文庫本があり、『祖堂集』十四、『伝灯録』六、二十八、『宗鏡録』八十五、九十八等の引用が参考となる。金沢文庫本にのみ有る序文を次に写しておく。
  • 頓悟入道要門論 唐沙門慧海撰 建安魏信刊
  • 夫学道者、須知用定慧是出世要宗、而不勤修是真聾俗。只如妙道、豈有多門。但解一而千従。若迷一而万感、欲求超三界、豈越頓悟之門。直示即色即空、唯論即凡即聖。吾説空者、即不以空為空。吾説聖者不以聖為聖、乃至見定証浄等亦然也。説皆以無二性而成理、亦無無二性也。竊見世間学者、多堕二迷、不能了達是非、遂乃長淪生死。今集此論、以度有縁、令執滞者発迴向心、使邪見者即帰正見。此論不伝無信、唯伝決定之人、非是恡法不伝、恐浅智聞之、招謗法之咎。必須択人、不可概耳。若是不相応者、千金不示、父子不伝。若有相応者、即立而付。要須従師口訣、不便可錯解、用之無功。若差之毫釐、即失之千里、此非謬言也。
(禅籍解題 101) 


 Last Update: 2002/11/01