ホーム > データベース > 禅籍データベース > 語録 > 『玄沙語録』
データベース |
![]() |
|
二種 続蔵2-31 |
前者は、下野の水代太平山中寺に伝えられた元版を元禄三年(1690)に重刻したもので、はじめに東皐心越(1639-96)の「新刻玄沙録序」があり、末尾に径山独庵玄光の「日本鋟唐福州玄沙宗一大師広録後序」があって、日本における重開の事情を語る。底本となったのは、宋の元豊三年(1080)に高郵の孫覚が序を付した本であり、上巻の題下に「光化三年歳次庚申参学小師智厳集」とあり、中巻の末尾には泰定乙丑(1325)重刻の刊記あり、下巻の末には将仕郎試秘書省校書林 ![]() 第二の本は、右とはおそらく無関係に新たに編せられたもので、はじめに天啓丙寅(1626)撰の湛然円澄の序あり、上巻は玄沙の略伝と上堂、中下巻は玄沙の機縁に対する諸禅師の拈頌を集めている。 両本とも、古版も別本もないようであり、玄沙の語録としては唯一の基本資料である。特に前者に序を付している孫覚は、『雪峰語録』にも序を加えている。雪峰と玄沙の語は、宋代に共に行なわれたらしい。また、後者は同じ編者によって、『雪峰語録』と同時に編せられている。 (禅籍解題 126) |
(テキストデータのダウンロード) |