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慈受深和尚広録（じじゅしんおしょうこうろく）

四巻　続蔵2-31

雲門下八世、東京慧林の慈受懐深（？-1131）の語録。紹興三年（1133）の韓駒の序を冠し、侍者善清らの編する資福以下三会の語と、偈讚および陞堂語、頌古、下火等を収める。ただし、続蔵の本は後に断欠があり、前半とその伝来を異にする。懐深には、別に建炎四年（1130）の自序のある「擬寒山詩」百四十八首あり（朝鮮本『寒山詩』に付す）、『般若心経注』一巻も存し、『緇門警訓』六に収める「慈受禅師示衆箴規」や、同書八の「慈受禅師訓童行」なども参考となる。その法系は次のごとし。

雲門━香林━智門━雪竇━義懐━慧林宗本━長廬崇信━慈受懐深

（禅籍解題 154）

　Last Update: 2002/11/01