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三十巻 続蔵2乙-10 |
覚範慧洪の撰。宣和六年(1124)に成る。宗代禅宗史伝の一つ。達観曇穎の『五家宗派』の後を承けて、唐末より北宋に至る間の代表的禅僧として、曹山、雲門以下八十一人を選んで、略伝と、機縁の語句を録し、かつ司馬遷の『史記』に倣って、一章ごとに賛を付したるもの。一説に、はじめ「百禅師伝」と名づけて百人の伝を収めたが、大慧がその中から十九人を除いて八十一人に減じたと言う(『山庵雑録』上)。
また、巻後に舟峰庵慶老(大慧の嗣で、紹興十三年寂)が五祖法演他三師の伝を補っており、現存のものは、虚堂智愚と偃渓広聞が付跋し、わが永仁三年(1295)に鏡堂覚円が重刊している。本書の立伝態度を批判是正しようとしたものに、祖琇の『僧宝正続伝』七巻があり、本書を継承して後の時代に及んだものに、清の自融の『南宋元明禅林僧宝伝』十五巻がある。 (禅籍解題 177) |
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