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二巻 続蔵2乙-21、「国訳禅宗叢書」1-1 |
明代、怒中無慍(1309-86)の編。天童の山庵に隠退ののち、宋の『羅湖野録』 『雲臥紀談』にならって、当代の禅宗の逸話を集録したもの。洪武八年(1375)に成る。寂後まもなく弟子玄極居頂が刊行した。僧録司左善世弘道(板的達)、無聞居士蘇伯衡、霊谷清濬らが序跋を寄せている。無慍は、わが足利義満が日本に招かんとした人、中世禅林への影響は大きく、一代の文豪宋濂が序を撰した『無慍語録』(続蔵2-28)とともに、本書は日本で多くの読者を得た。一般流布の本には、寛永二十年(1643)一糸文守の跋がある。因みに、無慍の法系は次のごとし。円悟━虎丘━応庵━密庵━松源崇岳━滅翁文礼━横川行珙━竺原妙道━┓ ┃ 円極居頂━恕中無慍━┛ |
(禅籍解題 249) |