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 正法眼蔵しょうぼうげんぞう
三巻六冊 続蔵2-23
大慧宗杲が編した公案集の一つ。古来の宗師の上堂示衆の語句六百六十一則を選び、評唱あるいは著語を付し、最後に大慧自身の示衆一段を付したもの。
書名は、霊山会上、世尊拈華の公案に由来し、禅の根本義の意である。その編集はおそらく紹興十一年(1141)以後、大慧が衡陽に閉居した頃のことである。
宋版は序跋なく、すべてを三巻に分つが、続蔵に収めるものは、明の万暦四十四年(1616)に、雲門円澄門下の沙門慧悦、智舷、徐弘沢居士等が重刊したもので、巻首に、『大慧書』より「張子韶侍郎に与うるの書」を転載し、本書編集の目的を明らかにしている。
また、楼鑰(1137-1213)の『攻媿集』八十一に、「跋正法眼蔵」の一文がある。本書のために撰したらしいが、いずれの刊本にもこれを見ぬ。 (禅籍解題 193)『宗門聯灯会要』
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 Last Update: 2003/02/21