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 禅苑清規ぜんえんしんぎ
十巻 続蔵2-16
雲門下七世、慈覚大師宗賾の編。元符年間(1098-1100)に編集を始め、崇寧二年(1103)に成り、「崇寧清規」とも呼ばれる。禅宗の清規の書としては、現存最古であり、百丈の古清規に則りながら、時代の推移に随い、広く諸方の叢林の現状に則して、新しく禅院の行事、制度等について述べ、受戒、上堂、監院、知客、化主等七十七項に分って説く。なかんずく、巻八の「坐禅儀」と「亀鏡文」は、のちの清規書に継承され、日本では別行して、『五味禅』『四部録』などにも収められる。ただし、現在通行の『禅苑清規』は、嘉泰壬戌(1202)の重刊であり、高麗に伝えられた古版に比べて、かなり増広の部分がある。鏡島元隆、佐藤達玄、小坂機融共編の『訳註禅苑清規』(昭和四十七年、曹洞宗宗務庁刊)を参照せよ。 (禅籍解題 219)


 Last Update: 2002/11/01