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坂口尚(1946~1995)は、手塚治虫の虫プロダクションから独立後、1980年代以降に長編三部作となるマンガ『石の花』『VERSION』『あっかんべェ一休』を刊行するなど、その現代性の高い作風は多くの漫画家に影響を与えています。
その坂口が最も注目した禅僧・一休宗純(1394~1481)は、破戒やエロスを繰り返すなど、その「風狂」「風顛」の精神が今なお語り草となっています。戦争と平和、理想と現実の境界、自我の所在、人間性の探究、環境とテクノロジーなどを問い続けた坂口が、『あっかんべェ一休』で一休や禅をどのように捉えて描き出したのか、スペシャリストたちとともに読み解きます。
「権威への批判精神」「空なるものへの眼差し」「刹那と普遍」といったテーマを現代の我々に伝えるものとして、坂口尚の作品世界と禅の精神のふたつを明らかにしていきます。
| ■ 日 時 |
2025年12月6日(土) 15:00~18:00(14:30 入場開始予定)
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| ■ 会 場 |
明治大学 駿河台キャンパス グローバルフロント グローバルホール
〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
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| ■プログラム |
1.講演 「禅文化史からみた『あっかんべェ一休』:語られ続ける一休像の系譜とその特徴」(40分)
飯島孝良(花園大学国際禅学研究所副所長)
2.講演 「禅思想史からみた『あっかんべェ一休』:作中に取りあげられた公案にある禅を読み解く」(40分)
ディディエ・ダヴァン(国文学研究資料館教授)
3.対談
「坂口尚という「衝撃」:その出逢いと普遍性」(40分)
浦沢直樹(マンガ家)×宮本大人(明治大学 国際日本学部教授)
4.テーブルトーク
「坂口尚と一休を通して現代世界をみつめ直す」(45分)
飯島孝良、ディディエ・ダヴァン
横山ひろあき(坂口尚作品保存会午后の風スタッフ)
鈴木賢三(日仏翻訳家・出版ライセンス コーディネーター)
司会進行:宮本大人(明治大学国際日本学部教授)
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| ■ 入場料 |
1,100円
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| ■ 申込締切 |
12月5日(金)10:00 ※キャンセル・返金不可
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| ■ 参加方法 |
リバティアカデミー特別講座
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 展覧会リーフレット
米沢嘉博記念図書館ホームページ
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