2018年10月4日(木)に王聯章氏が弊所においでになりました。
王氏は香港慈氏文教基金の理事長で、慈宗青年論壇・慈宗国際学術論壇など各種の学術会議を開催されています。「慈宗」は中国民国期に活躍した著名な僧侶太虚(1890-1947)が提唱した語で、慈恩宗に相当します。慈恩宗は三蔵法師玄奘(602-664)がインドから唯識系の経論を伝え、その弟子の慈恩大師基(632-682)が教義を体系化して成立した学派で、日本にもその流れを汲む法相宗が伝わっています。
王氏は太虚のもとで学んだ羅時憲より唯識学の教えを受け、ご本人もその研究をされています。当日は王氏より学術会議の記念誌と論文集、ならびに王氏主編『太虚大師遺墨』の御恵贈にあずかりました。この場をかりて心より御礼申し上げます。
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