花園大学国際禅学研究所
    
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ホーム>活動報告>2024年度>『若冲画賛―賛を読んで知る若冲画の秘密―』出版のお知らせ

『若冲画賛―賛を読んで知る若冲画の秘密―』
出版のお知らせ

 この度、朝日新聞出版より、『若冲画賛―賛を読んで知る若冲画の秘密―』が出版されました。
 編者である弊所顧問の芳澤勝弘先生と大阪大学教授の門脇むつみ先生を中心に、12名による作品の考察が掲載されております。弊所副所長の飯島孝良も寄稿致しました。

「伊藤若冲が描いた絵に、彼と親交のあった禅僧―梅荘顕常(大典禅師)、高遊外(売茶翁)、無染浄善らは、賛すなわち詩文を着けました。江戸時代の鑑賞者たちは、それら絵と賛をともに楽しんだはずです。
 しかし現在、「若冲の作品」として認識・鑑賞されているのはおもに絵で、賛を読み、その内容とあわせて絵を鑑賞することはほとんどないでしょう。現代人にとって、賛のくずし字を正しく読むことは容易ではなく、読めたとしても内容を十分に理解することは困難だからです。
 本書は賛を徹底して読み、絵の魅力を改めて考えます。賛を読めば…(1)賛が絵に描かれていないものを示唆し絵の世界を大きく広げていること、(2)賛と絵が一体となって制作者たちの思想や心性を表現していること、(3)当時、共有されていた特定のモチーフの文化的イメージ、などが分かり、画の見方が変わります。
 賛を読むこと――それは若冲の画業により深く迫り「若冲の作品」の秘密に出会うことなのです。」(朝日新聞出版HPより)

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