花園大学国際禅学研究所
    
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ホーム>活動報告>2024年度>スガルビ先生来訪報告

フェデリカ・スガルビ先生
(イタリア東方学研究所)が
国際禅学研究所に来訪されました

 2024年11月27日(水)、イタリア東方学研究所(ISEAS)研究員のフェデリカ・スガルビ(Federica SGARBI)先生が弊所を訪問され、弊所副所長の飯島孝良と研究に関する意見交換を行いました。
 スガルビ先生は、イタリアのパドゥア大学(Università di Padova)大学院でジャック・ラカンの精神分析やイマヌエル・カントの哲学を専攻されたのち、鈴木大拙の禅思想にも視野を広げられ、フランスのソルボンヌ大学(Université Paris 1 Panthéon-Sorbonne)で博士号を取得されました。現在は、ISEASでの研究活動とともに、同志社大学や立命館大学で哲学・倫理学の講義を担当されています。
 スガルビ先生は大拙の魅力を豊かで熱を帯びたフランス語で語られ、今なお大拙の構想した禅思想史に可能性があることを感じさせました。その一方で、欧米のキリスト教文化圏では大拙の著作に対する誤解が少なくないこと、大拙のみならず禅に関する研究者が世界的に減少していることなど、解決すべき課題についても多く御指摘がありました。
 今後も引き続き意見交換が続けられ、世界中の禅研究者との絶え間なく対話が繰り広げられるべきことを確かめた次第です。スガルビ先生には御来訪頂いたことに深謝申し上げました。