花園大学国際禅学研究所
    
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中国四川省成都市・昭覚寺
交流訪問のご報告

2025年2月23日、弊所研究兼任所員・花園大学文学部仏教学科准教授の小川太龍が、圜悟克勤(えんごこくごん・1063-1135)の有縁寺である中国四川省成都市・昭覚寺を訪問し、今後、昭覚寺ならびに成都巴蜀禅文化研究交流中心と交流を深めることを確認しました。

 昭覚寺は、禅門において古来より「宗門第一の書」と評価される公案集(禅問答集)である『碧巌録』を提唱した宋代の圜悟克勤が住持を務めた寺であり、そこには墓塔も現存しています。また、四川は禅思想史において極めて重要な馬祖道一の生誕・落髪の地でもあり、さらに貴重な仏教文物も多数残っています。
 今回の訪問は、圜悟克勤および四川仏教の顕彰、ならびに禅研究のさらなる発展を目的として、昭覚寺および成都巴蜀禅文化研究交流中心と、花園大学ならびに花園大学国際禅学研究所との交流を検討するものです。あわせて、近隣の名刹である大慈寺・文殊院・宝光寺も訪問しました。
 この度、お招き歓待くださいました昭覚寺様はじめ四川省寺院の皆さまには心より御礼申しあげます。また、通訳を務めてくださった花園大学大学院修士課程、陳懐元さんにもこの場を借りて御礼を申し上げます。

昭覚寺:中華人民共和国四川省成都市成華区。唐代7世紀に建元寺として建立され、後に昭覚寺に改められる。北宋の11世紀に圜悟克勤が住持を務め、現在に至る。
1983年には、漢族地区仏教全国重点寺院に認定されている。