『一休、胡乱を生きる 『一休和尚年譜』を読む』 出版のお知らせ
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十五世紀、一休宗純が生きた時代は、足利義満の治世に始まり、嘉吉の乱、応仁・文明の乱へと続く激動期にあたる。
本書は、一休研究の基礎史料である『一休和尚年譜』の詳細な訳注に加え、『狂雲集』『自戒集』、墨跡や同時代の古記録を駆使し、一休の生涯を時代の中に位置づける。
京の都で万単位の僧侶が武装して主張を展開し、放火や殺人が横行する異常な社会の中に置くと、一休の破戒と風狂は新たな意味を持つ。
禅宗研究のみならず、室町時代史としても意義深い一冊。
【内容 】
はじめに
関係人物生没年一覧
『一休和尚年譜』訳注
明徳五年(1394)~文明十三年(1481)
〔補説〕
六歳までどこで生活していたのか
室町時代における秉払の実際
若き一休の悩みは何だったのか
真珠庵建立について
寬正の大飢饉
慈楊塔命名の因由
〔付録〕
「祖心紹越置文」(酬恩庵蔵)
祖心紹越「一休宗純遷化記録」(「真珠庵文書」一、一三号)
一休の遺偈・辞世
東陽英朝『少林無孔笛』所収の「一休和尚入牌祖堂」
解説
索引

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