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 大乗開心顕性頓悟真宗論だいじょうかいしんけんしょうとんごしんしゅうろん
 
  • スタイン4286(『香港大学五十周年記念論文集』一。後半を欠く断片)
  • ペリオ2162(正蔵85、『薑園叢書』三、「鈴木大拙全集」三)
約一万字の長編。『頓悟真宗論』と略称される。編者は雍州長安の人、俗姓は李、名は慧光、法名を大照と言い、はじめ安闍梨に師事し、のちに会和尚について禅要を受く。問答形式によって、心の真性とその開発について説く。弘忍の『修心要論』、資州智詵の『般若心経疏』、神秀の『観心論』『楞伽師資記』の記載を受けたところがあり、北宗後期の成立らしい。末尾に別名をあげて、「大解脱論」「大乗開心顕解脱論」などとする。 (禅籍解題 50)



 Last Update: 2002/11/01