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 禅門経ぜんもんきょう
一巻
  • 露95、鳥33、(『敦煌劫余録』13、『敦煌雑録』下)
  • スタイン5532(『塚本博士頌寿記念仏教史学論集』「鈴木大拙全集」三)
  • ペリオ4646
経典の形をとる初期禅宗綱要書の一つ。別に「禅要経」ともいう。巻首に慧光の序がある。慧光は、嵩山の大照禅師に参じた人。720年頃、百山寺の経蔵でこの経を発見し、その趣旨に同感して写経をつくり各地に贈ったという。この経のことは、智昇の『開元釈教録』十八に見えるから、その成立はおよそ八世紀初頭の頃とおもわれる。古くより大珠慧海の『頓悟要門』をはじめ、『歴代法宝記』『諸経要抄』『悟性論』 『宗鏡録』などに引かれていて、唐代にはかなり流行したらしい。 (禅籍解題 61)



 Last Update: 2002/11/01