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 大慧禅師語録だいえぜんじごろく
三十巻 正蔵47
  • 大慧普覚禅師住径山能仁禅院語録第一巻以下 大慧普覚禅師書 第三十巻(福州東禅寺及び開元寺版大蔵経の多・士・寔帙、明版南北蔵の説・感・武帙、縮蔵騰八、「日本校訂大蔵経」三十一−四・五・六)
  • 普覚宗杲禅師語録 二巻 (続蔵二−二十六)
  • 大慧杲禅師語(『続開古尊宿語要』星集)
宋朝臨済宗の代表的禅僧、大慧宗杲(1089-1163)の語録。径山、育王、江西雲門菴、福州洋嶼菴、泉州小谿等の上堂語と、雲居首座寮秉払語録、室中機縁、頌古、偈頌、讚仏祖、普説、法語、書等、一代の語を集めたもの。巻六の末に魏国公張浚が撰した「塔銘」を収める。嗣法蘊聞が総集し、乾道七年(1171)に上進、翌年に入蔵を許された。入蔵本は、各巻ごとにその標題下に蘊聞上進と記す。しかし、入蔵以前に各巻別の弟子によってまとめられたもののあったことは、宋版を覆刻した五山版の一本に、『大慧普覚禅師住径山能仁禅院語録、参学道謙録、浄智居士黄文昌重編』(成簣堂文庫)と記すものがあるに徴して明らかであり、『大日本校訂蔵経』に収めるテキストは、それら別本の原型をとどめている。また、『普覚宗杲禅師語録』二巻は、参学法宏と道謙が編した別録であり、「大慧禅宗雑毒海」ともよばれ、法語、普説、書の各編には、本文および配列の異なる別行本があり、「禅学大系」「国訳禅宗叢書」その他に収められる。さらに大慧の語としては、彼が集録した『正法眼蔵』と、のちに明蔵本『古尊宿語録』四十七に収める「雲門頌古」、弟子道謙が彼に献じた『宗門武庫』などをあわせ見る要がある。 (禅籍解題 190)


 Last Update: 2002/11/01