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 法門鋤宄ほうもんじょき
一巻 続蔵2乙-20
湛然円澄下三世、白巌浄符の編。康熙六年(1667)に成る。費隠通容の『五灯厳統』、木陳道忞等の『禅灯世譜』の法統説を批判し、禅宗史上の古来の諸問題を整理したもの。天皇道悟の法系に関する達観曇穎以来の妄説を論破し、同門の遠門浄柱が編した『会元略続』を支持して、曹洞宗の法系の正当性を主張する。巻尾に法弟大寧の康熙七年(1668)の序があり、禅通劔叟是禅と晦山戒顕との復往書簡を付録する。日本では、本書を承けて徳巌養存の『五家弁正』一巻が元禄三年(1690)に成り、指月慧印が箋解を付したものや、一東の『五派一滴図』一巻がある。白巌浄符は別に『宗門拈古彙集』四十六巻の編者で,康熙三年(1664)、すでに同じ法統説によって編集している。 (禅籍解題 321)


 Last Update: 2002/11/01