2020年2月6日(木)に禅宗法式シンポジウム「千手観音への祈り:ナムカラタンノーの世界」を開催いたします。
禅宗法式シンポジウムは今回が第二回目となります。日本の仏教学では基本的に文献(文字に著された書物)を研究対象としておりますが、弊所ではそれのみに限定されない禅宗の奥深さを知るため、禅宗の法式(儀礼)に焦点を当てたシンポジウムを開催しております。開山忌(お寺の原点を記念する儀礼)をテーマとした昨年の初回に続き今年は、ナムカラタンノーという出だしで有名な『大悲呪』を取り上げます。
『大悲呪』はインドで成立した陀羅尼(呪文)で、その言葉自体に不可思議な霊力があると考えられたため、中国に伝わると意訳(意味に即した翻訳)ではなく音訳(発音をうつす形での翻訳)がなされました。その後、中国・朝鮮・日本の各地で禅宗を中心に今日まで読誦され続けています。
本シンポジウムでは、各研究分野の専門家をお招きし、その流伝と受容についてお話しいただきます。また、日本禅宗三派(曹洞宗・黄檗宗・臨済宗妙心寺派)ならびに中国・韓国諸師のご協力のもと、各国各宗における『大悲呪』の解説・読誦をしていただく予定です。
日本禅宗全体(曹洞・黄檗・臨済)のみならず、東アジア各地(中国・韓国・日本)を視野に収める『大悲呪』のシンポジウムは今回が史上初となります。また『大悲呪』が祈りを献げる対象である千手観音は、開催年にあたる2020年、すなわち子年の守り本尊となります。子年を守護する千手観音への祈り『大悲呪』に対し、各国各宗の協力のもと初めて開催されるシンポジウムに、ぜひご参加いただければ幸いに存じます。
■ 日 時 |
2020年2月6日(木) 14時40分~17時30分 (14時10分 開場)
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■ 会 場 |
花園大学教堂
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■ 次 第
(敬称略)
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14:40~14:55 開会の挨拶
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15:00~15:40
講師:野口 善敬
「『千手経』と臨済宗における大悲呪」
臨済宗妙心寺派教学部長
臨済宗妙心寺派教化センター所長
花園大学国際禅学研究所所長
臨済宗妙心寺派潮音山長性寺住職
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15:40~16:20
講師:尾﨑 正善 「曹洞宗における大悲呪」
曹洞宗総合研究センター講師
鶴見大学非常勤講師
曹洞宗瀬谷山徳善寺住職
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16:20~17:30
各国・各宗における大悲呪
・曹洞宗の大悲呪 講師:尾﨑 正善
・臨済宗の大悲呪 講師:野口 善敬
・黄檗宗の大悲呪 講師:村瀬 正光
黄檗宗太華山眞聖寺住職
黄檗宗宗会議員教学研究委員
花園大学国際禅学研究所客員研究員
・中国の大悲呪 花園大学留学生諸師
・韓国の大悲呪 花園大学留学生諸師
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■ 共 催 |
臨済宗妙心寺派教化センター
花園大学国際禅学研究所
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■ 協 力 |
曹洞宗総合研究センター 黄檗宗大本山萬福寺 禅文化研究所
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■ 定 員 |
120名
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■ 会 費 |
無料 |
■ 参加申込 |
参加をご希望の方は、国際禅学研究所へお申し込み下さい。
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■ 申込先 |
花園大学国際禅学研究所 電話:075(823)0585 Fax: 075 (279) 3641
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2月14日追記:禅宗法式シンポジウム開催報告
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