花園大学国際禅学研究所
   
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仮名法語(芳澤 勝弘)

 御洒落御前物語おしゃらくごぜんものがたり

 自筆本は未見である。白隠の当時、すでに歌謡や文芸で庶民が熟知していた「お夏清十郎」の物語が下敷きにされている。「お夏清十郎」の話は実話である。この事件はたちまち、俗謡「清十郎ぶし」となり、歌祭文で語られ、やがて浄瑠璃、小説、歌舞伎などの文芸の好材料となった。

 「清十郎ぶし」の「向ひ通るは清十郎じやないか、笠がよく似た菅笠が」と「笠を着たのが清十郎であらば、お伊勢参りは皆清十郎」は、ここでも採用されているが、白隠下の室内でもこの俗謡が用いられたようである。

〔参考文献〕
『白隠禅師法語全集 第十三冊 粉引歌・坐禅和讚・ちょぼくれ他』
芳澤勝弘 訳注
禅文化研究所、2002年
 
Last Update: 2005/10/26


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