花園大学国際禅学研究所
   
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仮名法語(芳澤 勝弘)

 於仁安佐美おにあざみ 巻之下

 「巻之上」とは連続しない、別個の内容である。

 宝暦2年(1752)の正月二十五日、禅師六十七歳の時に書かれ、伊予大洲藩の江戸詰家老である加藤内藏之輔成章に与えられた法語。藩主を輔佐してまつりごとを行う立場にある武士に対して、「死字」の工夫、また「隻手の公案」に参ずることを勧め、勇猛精進の気概で取り組むべきことを説く。

 後半部分では、悟ってもいない邪師が禅を安売りして、安易に後継者を作り出していると、同時代の禅界の現状を激しく批判し、憂えている。

〔参考文献〕
『白隠禅師法語全集 第二冊 於仁安佐美 巻之上・巻之下』
芳澤勝弘 訳注
禅文化研究所、1999年
 
Last Update: 2005/10/26


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