花園大学国際禅学研究所
   
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仮名法語(芳澤 勝弘)

 仮名葎かなむぐら

 本書は内容の異なる2つの部分からなる。

●『新板仮名葎』附たり新談議
刊年未詳、宝暦8年か
 生死輪回を脱するためには、まず隻手無声の音を聞け、と白隠創始の公案に参ずることをすすめるものである。冒頭には「実相真如の日輪は、生死長夜の闇を照らし」という、行基上人が伊勢大神からさずかった神敕が引かれているが、そのことについてはあまり触れられてはいない。後半の『ちりちり草』(一名、仮名葎 附けたり辻談議)ではもっぱら両部神道が説かれるが、その伏線をなすものであろう。
●『ちりちり草』一名『仮名葎』附けたり辻談議
宝暦9年
 もっぱら唯一神道を批判したもの。排仏を説いた者、また唯一神道を始めた者たちの因果応報の例をいくつもあげる。そしてまた、行基上人、法灯国師、東福寺の別峰和尚、さらには伊勢の曹洞宗大空禅師の例話をあげ、神と仏の違いはあっても、ただ水波の違いであり、本来は同じものであると説く。
〔参考文献〕
『白隠禅師法語全集 第十冊 假名葎』
芳澤勝弘 訳注
禅文化研究所、2000年
 
Last Update: 2005/10/26


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