本書の読み方に「うせしこう」とする説があるが、トセンシコウと読むべきである。ある儒者に与えた書である。『三教一致の弁』と同じく、三教一致を述べるが、ここでは特に儒仏の一致を説く。一回見性をしなければ、儒教の極致を会得することはできないという。