花園大学国際禅学研究所
    
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花園大学国際禅学研究所・臨済宗妙心寺派と
曹洞宗総合研究センターとの交流始まる


 昨年2月、花園大学国際禅学研究所(以下、国禅研と略記)からの呼び掛けで、曹洞宗総合研究センター(以下曹総研と略記)と国禅研の交流が始められることになった。その後、同年5月、花園大学で「臨済録国際会議」が開催された折に、曹総研の大谷哲夫所長・志部憲一副所長らと花園大学丹治光浩学長・野口善敬国禅研所長らによる代表者の会合が持たれ、12月には妙心寺派教化センターも参画する形で曹総研の方々を招待し、妙心僧堂(天授院)の見学ならびに開山忌半斎の視察をしていただいた。
 そして今年11月1日~2日、交流の一環として、曹総研から第19回学術大会の参観案内が花園学園・国禅研並びに妙心寺派教学部にあり、学術大会初日の午後3時より、両宗・両研究所の交流会議が、宗務庁内で行われた。

 当日の会議では、曹洞宗宗務庁の内局全員が参加するという特段の配慮をいただいた。
 曹洞宗側の会議出席者は、宗務庁から釜田隆文宗務総長、成田隆真教学部長、河村松雄総務部長、橋本壽幸財政部長、松原道一人事部長、渡部卓史伝道部長、藏山大顕出版部長、山本健善教化部長の8名と、曹総研から大谷哲夫所長、志部憲一副所長と、専任研究員の小早川浩大・清野宏道・石原成明の3師の5名、計13名であった。

 また花園学園側からは、松井宗益学園長、堀尾行覚学園事務局長、丹治光浩学長、野口善敬国禅研所長の4名が、妙心寺派からは、栗原正雄総長が所用のため出席できなかったが、教学部長を兼任している野口善敬師以外に、教化センターの新山玄宗伝道室長(常任布教師)、廣田宗玄教学研究室長、岩浅愼龍布教研究委員会委員長、本多道隆教学研究委員会委員長、東京禅センターの並木優記センター長、中山宗裕センター主任、国際禅学研究所の舘隆志研究員の7名が出席した。
 会議では、曹総研の大谷所長の挨拶の後、曹洞宗側を代表して釜田総長より挨拶があり、ご本人が正眼僧堂で三年修行した経験をまじえた話をされた。

 続いて花園学園と妙心寺派を代表して松井学園長がご自分と曹洞宗との深い縁を引きながら謝辞を述べた。 その後、双方の出席者紹介があって議事に移り、曹総研と国禅研を軸としながら曹洞宗と臨済宗妙心寺派が今後交流を深めていくことが正式に承認された.

 また、交流の内容として、全体的に両宗に通じるものを中心とすることが決まり、具体的には「僧堂関係」「学術研究」「布教教化」の三つを柱とすることになった。具体的に「僧堂関係」については徒弟や僧堂の教育方法などに関する共通問題を考察し、「学術研究」については学術大会やシンポジウムを通じての交流以外に、禅門に関わる貴重文献の共同発掘・研究を行い、将来的には科学研究費助成事業を目指すこと、「布教教化」については社会に対する禅の展開等を行うための教化の在り方を構築することを申し合わせた。
 妙心寺派からは、教学部と教化センターがその事業全般に関わることになる。
 今後の具体的な交流については、その都度、お知らせする予定である。

(写真提供:曹洞宗総合研究センター)

曹洞宗 曹洞禅ネットもご覧ください。



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