宝暦11年(1761)著。少年時代に地獄の話を聞き、これが縁由となって出家、それより二十四歳までの修行の経過を書いた自伝である。
禅師の自伝には、最晩年に書かれた『壁生草』があるが、越後高田の英岩寺における修行の記述、殊に、飯山正受庵から来た宗格に出会う場面では他には見られない詳細な記述があり、禅師の伝記資料として貴重である。