花園大学国際禅学研究所
   
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仮名法語(芳澤 勝弘)

 壁生草いつまでぐさ

 明和4年(1767)の著。禅師の最晩年に書かれた自伝である。本書の巻下の部分は、内観と軟酥の法を説いた『夜船閑話』をそのまま付け加えたものである。

 禅宗史の中で禅僧の自伝というものはかなり珍しいものだが、白隠禅師は複数の自伝を書いている。『八重葎』巻之三、附たり幼稚物語がそれであるし、『夜船閑話』も一種の自伝と言ってよい。

 禅師の他の仮名法語でも、自伝的記述が多くみられる。禅僧の行履は、たいていはその弟子によって編まれた行録・行状といった年譜などで知れるのだが、白隠禅師の場合は、このような自伝および自伝的記録が多いのが特徴で、これらはまた禅師の生涯研究の好資料となっている。

〔参考文献〕
『白隠禅師法語全集 第十三冊 粉引歌・坐禅和讚・ちょぼくれ他』
芳澤勝弘 訳注
禅文化研究所、2002年
 
Last Update: 2005/10/26


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