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関連論文:瓢鮎図・再考


【第7回】 詩七 (太白)真玄

竹竿路滑、焉得鮎魚。 (竹竿、路滑ろ かつなり、いずくんぞ鮎魚を得んや)
得処、葫蘆々々。 (捺え得ざる処、葫蘆ころ々々)

詩七 太白真玄(?〜1415)、一山派。
一、二句は「竹竿路滑(鮎不得上)(把葫蘆)焉得鮎魚」ということ。限られた字数ゆえ、分かりきった言葉が省略されていると見るのが妥当であろう。

「葫蘆々々」は、先に見たように「胡盧胡盧」に音通。コロコロという音、あるいは笑う声をも含む。

【訳】竹はツルツル(鮎が登れるわけがない)(鮎はヌルヌル、瓢箪で)抑えられるわけがない。
抑えそこねたら、瓢箪はコロコロ(それを見た者はカラカラ笑い)
初出『禅文化研究所紀要 第26号』(禅文化研究所、2002年)

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 Last Update: 2003/09/02