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関連論文:瓢鮎図・再考


【第14回】 詩一四 (廷用)宗器

瓢團圝鮎撥剌、捺著何時休歇。 (瓢は団圝だんらん、鮎は撥剌はつらつ捺著なつじゃくするも、何時か休歇きゅうけつせん)
咲它作這去就、大人前莫輕忽。去就きょしゅうすをわらう、大人の前、軽忽きょうこつする莫かれ)

詩一四

廷用宗器(?~1432)、一山派。義満の弟、義持の叔父にあたる。天龍寺、南禅寺に住す。

「休歇」は念念馳求の心がみ、すべてにラチがあき、大暇おおびまを得て大安心を得ることである。

【訳】瓢箪は丸くてコロコロ、鮎はピチピチ。おさえようとしてもケリのつくことはない。
男のしぐさのおかしいこと。将軍様の御前で粗相はすまいぞ。

初出『禅文化研究所紀要 第26号』(禅文化研究所、2002年)

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 Last Update: 2004/01/21