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関連論文:瓢鮎図・再考


【第17回】 詩一七 (純中)周嘏

捺鮎頭捺鮎尾、左葫蘆右葫蘆。 (鮎頭を捺え鮎尾を捺うるも、左へ葫蘆、右へ葫蘆)
躂倒通身泥水、傍観盧胡〃〃。つまずき倒れて通身泥水、傍観、盧胡〃〃)

詩一七

純中周嘏(生没年不詳)、夢窓派。

「傍観」は傍観者の略、次の詩【第18回】の「観者」に同じ。禅語に「傍観有分」「傍観者哂」などという。「盧胡盧胡」は「胡盧胡盧」、前出のように、笑う声。蘇東坡詩に「主人相顧一撫掌、満堂坐客皆盧胡」とあるように、特に「含み笑い」をいう。

【訳】鮎の頭をおさえ尻尾をおさえ、(瓢箪は)左右にコロコロ。
男は倒れて泥まみれ。傍で見る者、クスクス笑い。

初出『禅文化研究所紀要 第26号』(禅文化研究所、2002年)

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 Last Update: 2004/02/13